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ロックの部屋

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PRIMITIVES

乙女心とプリミティヴズ『Galore』~ギター・ポップ度★★★~
イアン・ブロウディのプロデュース作みっけた。【プリミティヴズ】のサード・アルバム『Galore』がそうでした。まぁ他にも【エコー&バニーメン】や【ペイル・ファウンテンズ】なんかもあるようですけど………

やはりこの『Galore』は超ポップなアルバムです。加えて超可愛らしい。可愛らしさはヴォーカルのトレイシーの可憐な声が全て、そしてそれをサポートするギターサウンドです。きらめきギターサウンドというよりは、ギターの音色は控えめで引っ込み気味、トレイシーのヴォーカルも前には出てこなくて、フワーっと包み込む感じ。

ジャケットのカバーは真っ赤なお花畑にメンバーの3人の顔が浮かび上がっているもの。ちょうど3Dで浮かび上がったようです。ジャケットのイメージ通りのカラフルサウンドです。

歌詞も女の子らしくて、表現が独特です。

『COLD ENOUGH TO KILL』(冷たい心)
♪冷たい雨の涙が
 つぎつぎに流れるの
 夏は去って
 凍えているわ 窓のガラス
 太陽は眠って
 冬がきたのね

 殺したいほど寒いわ
 ほんとうに寒いわ
 And it’s cold enough to kill
 And it’s cold enough

 救って だって私 息をしてるわ
 見つけてもらえないの
 太陽は眠っている
 氷っているわ 秋のそよ風
 隠れ場所
 そこは暖かいの♪
 
《殺したいほど寒いわ》という表現が面白い。季節の寒さと心の淋しさを掛け合わせると、こんな言葉になるのでしょうか。女性らしい感覚で素敵ですね。

では、夏になって心淋しくなったら《殺したいほど暑いわ》なんて言ってみましょうかね。♪

セカンドシングルにもなった「EARTH THING」では例外的にギターのうねりが聴けます。これは男性のポールが歌っている。

ファーストシングルになったのが1曲目の「YOU ARE THE WAY」です。シングルらしくアルバム中一番ゆったりとしたシンプルな曲です。

このアルバムを初めて聴いたとき、可愛らしさではトレイシーの右に出るものはないかもしれないなぁと思ったのでした。サンデイズのハリエットもカーディガンズのニーナも可愛いけど、それ以上ですね。


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